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「100年後も残る本を作りたい」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが愛嬌を絶対に欠かさないと言う意味

「100年後も残る本を作りたい」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが愛嬌を絶対に欠かさないと言う意味

19歳でデザインの世界に入り、独立10年目を迎えるブックデザイナーの佐藤亜沙美さんが大事にしているのは、やりたい仕事があれば願って口に出すこと。一人のクリエイターとして、母として、出版界の未来をどう見据えているのか。全3回のインタビュー後編をお届けします。

(聞き手:武政秀明/SUNMARK WEB編集長)

前編はこちら

中編はこちら

1人前になるまでは仕事を選ばなかった

武政秀明/SU

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「1仕事1新しいを入れていく」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが予定調和な安全策を取らない理由

「1仕事1新しいを入れていく」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが予定調和な安全策を取らない理由

「1作品1遊び」をモットーに、常に新しい創作に向き合うブックデザイナーの佐藤亜沙美さん。その真髄は、制約を創造の源とし、本の内側から丁寧に作り上げていく姿勢にあります。そんな彼女が語る本の「装丁」への向き合い方、読者との対話、そして本づくりの哲学とは――。全3回のインタビュー中編をお届けします。

(聞き手:武政秀明/SUNMARK WEB編集長)

◎前編はこちら

「1作品1遊び」制約こそが創

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「手や足を動かしている人にはかなわない」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが歩んできた壮絶で痛快すぎる仕事人生

「手や足を動かしている人にはかなわない」ブックデザイナー佐藤亜沙美さんが歩んできた壮絶で痛快すぎる仕事人生

表紙を見て思わず手に取ってしまったり、触れた質感や重みなどから内容への期待が高まったり――。本という「物体」には不思議な力があります。その源泉となる「装丁」を作り出すのがブックデザイナーです。

今回お話を伺ったのは、佐藤亜沙美さん。19歳でキャリアをスタートし、広告制作会社、出版社を経て、ブックデザイナー祖父江慎(そぶえしん)さんの事務所・コズフィッシュに在籍。2014年に独立して、現在は第一線

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夏まゆみさんが説いた「正しい努力と間違った努力」の決定的な差

夏まゆみさんが説いた「正しい努力と間違った努力」の決定的な差

「欠点なんて見たくない」

「人に知られたくない」。

 誰もが持つそんな気持ちが、実は成長の大きな壁になっているかもしれません。

 ダンスプロデューサー/指導者として活躍された夏まゆみさん(2023年6月逝去、享年61)は、本当の成長がその不完全な自分を受け入れることから始まると説きます。夏さんの代表作のひとつ『エースと呼ばれる人は何をしているのか』から一部を抜粋し、「正しい努力」の本質をお伝

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佐賀→フランス→銀座 小学生からの夢を叶えた「27歳フランス料理人」の揺るぎない信念〜連載第6回

佐賀→フランス→銀座 小学生からの夢を叶えた「27歳フランス料理人」の揺るぎない信念〜連載第6回

みなさん、こんにちは。
食のディレクター
山口繭子と申します。

『エル・グルメ』や『婦人画報』で
エディターとして働き、独立。

今は食にまつわるあれこれを
企画したり、書いたり
編集したりしています。

この連載では
そんな仕事を通して私が出会った人々、
とりわけ
「料理を通じて己を表現する人=シェフ」
を毎回、紹介していきます。

これがパテアンクルートか!!!この連載を読んでくださっている

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日本人がパワーでMLB頂点に。名門ドジャース・シーズン最多本塁打の大谷翔平に元記録保持者が送った意外な賛辞

日本人がパワーでMLB頂点に。名門ドジャース・シーズン最多本塁打の大谷翔平に元記録保持者が送った意外な賛辞

 サンマーク出版は『L.A TIMES』公式・独占本『OHTANI‘S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』(L.A. Times編/児島修訳)を12月24日に全国の書店やネット書店で日米同時発売しました。

 12月3日よりネット書店にて予約を開始した本書は、国内の野球ファンを中心に反響が大きく、楽天ブックスでは売上ランキング1位を獲得。日本テレビ系で12月24日に放送された『情報ライブ

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『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』とはどんな1冊なのか

『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』とはどんな1冊なのか

 前人未到の50-50(50本塁打、50盗塁)、ワールドチャンピオン、3度目のMVPを成し遂げた米大リーグ(MLB)・ドジャースの大谷翔平選手。

 その大谷選手を地元紙ならではの肉薄した視点で精緻に報道し続けてきた、アメリカ最大の日刊紙・Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)による公式・独占本『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』(L.A. Tim

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大切なものは失いかけた時じゃないと気がつけない

大切なものは失いかけた時じゃないと気がつけない

 冬の北海道で雪が積もった時にだけ浮かび上がる一本の道。北海道美唄市で「目の見えない精神科医」として働く福場将太さんは、その光景に人生の真理を見つめます。著書『目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと』よりお届けします。

見える道と見えない道

「ロードヒーティング」をご存じでしょうか?

 北海道に着任して最初の冬のこと。

 朝目が覚めるとやたらに寒い。そして窓を開けると、当時まだ

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『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』日本で発売へ

『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』日本で発売へ

サンマーク出版は、アメリカ最大規模の日刊紙『Los Angeles Times(L.A. TIMES)』公式・独占本『OHTANI’S JOURNEY 大谷翔平 世界一への全軌跡』を2024年12月24日に全国の書店やネット書店等で発売いたします。

もっとも近くで見続けた地元紙が語る、誰も知らない大谷翔平

ドジャース、エンゼルスのお膝元であるロサンゼルスの地元紙Los Angeles Time

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鮨界のサラブレッド「鮨しゅんじ」が目指す理想は、すべての人に優しい鮨〜連載第5回〜

鮨界のサラブレッド「鮨しゅんじ」が目指す理想は、すべての人に優しい鮨〜連載第5回〜

みなさん、こんにちは。
食のディレクター
山口繭子と申します。

『エル・グルメ』や『婦人画報』で
エディターとして働き、独立。

今は食にまつわるあれこれを
書いたり、編集したり、
企画したりしています。

この連載では
そんな仕事を通して私が出会った人々、
とりわけ
「料理を通じて己を表現する人=シェフ」
を毎回、紹介していきます。

「鮨屋が怖い」から卒業したい私、鮨が大好きです。
魚の国に

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「魂を奪う」…米軍特殊部隊“伝説の男”が敵を打ちのめす戦術のすごみ

「魂を奪う」…米軍特殊部隊“伝説の男”が敵を打ちのめす戦術のすごみ

 アメリカ軍の中で陸海空すべての任務をこなす海軍特殊部隊がネイビーシールズ。彼らにはBUD/S(バッズ)という基礎水中爆破訓練において「ヘルウィーク(地獄週間)」と呼ばれる5日間の猛特訓があります。

 極限状態の中で、彼らはどのようにして自分を奮い立たせ、乗り越えていくのでしょうか。ネイビーシールズの訓練を完遂し、砕けた足でフルマラソンを走破。60以上のウルトラマラソンを完走し、懸垂の世界記録ま

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「プロセスをちゃんと見てくれる大人がいたからこそ私がいる」“ビリギャル本人さやか”を導いた「才能の正体」

「プロセスをちゃんと見てくれる大人がいたからこそ私がいる」“ビリギャル本人さやか”を導いた「才能の正体」

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称、『ビリギャル』)著者・坪田信貴さんと“ビリギャル本人さやか”さんによる対談連載(全3回)の最終回(坪田さんは海外からオンラインで参加)。ビリギャルを育てた坪田さんが、「才能の正体」について明かします。

(司会:武政秀明/Sunmark Web編集長)

◎第1回(「親が子どもにネガティブなことを言うのは勉強に悪影響を与

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「正しい努力と動機と環境がそろえば、勉強は必ず昨日よりできるようになる」“ビリギャル本人さやか”が考える「地頭がいい」の定義

「正しい努力と動機と環境がそろえば、勉強は必ず昨日よりできるようになる」“ビリギャル本人さやか”が考える「地頭がいい」の定義

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称、『ビリギャル』)著者・坪田信貴さんと“ビリギャル本人さやか”さんによる対談連載(全3回)の第2回(坪田さんは海外からオンラインで参加)。今回は「どうやったら勉強ができるようになるか」について、親や日本社会などの学習環境から深堀りします。

(司会:武政秀明/Sunmark Web編集長)

◎第1回(「親が子どもにネガテ

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「親が子どもにネガティブなことを言うのは勉強に悪影響を与えます」“ビリギャル本人さやか”が断言する理由

「親が子どもにネガティブなことを言うのは勉強に悪影響を与えます」“ビリギャル本人さやか”が断言する理由

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』。2013年末にKADOKAWAから出版され1年半で累計100万部に達したノンフィクション小説(通称『ビリギャル』)、有村架純さん主演の映画も大ヒットした作品です。

高校2年の夏に小学4年生レベルの学力で、全国模試の偏差値30だった金髪ギャルのさやかさんが、塾講師で『ビリギャル』著者の坪田信貴さんの指導を受け、最難関レベルの私

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