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#究極の鍛錬

超一流の誰もが「生まれつきの才能」を持っているという大いなる勘違い

超一流の誰もが「生まれつきの才能」を持っているという大いなる勘違い

 経験を積めば上手くなる。努力は必ず報われる——。このように教わったことがある人は少なくないでしょう。でも単純に経験を重ねても、必ずしも一流にはなれないどころか、経験を積むほど能力が下がってしまうことさえあります。

 では「偉大な業績」を上げられる本当に卓越した人々は何が違うのでしょうか。天才たちを研究した成果とともに、才能の正体に迫り、ハイパフォーマンスを上げる人たちに共通する要素――「究極の

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「究極の鍛錬」ができる人は達人の領域になっても手を緩めない

「究極の鍛錬」ができる人は達人の領域になっても手を緩めない

 スポーツ、音楽、チェス、ビジネス、医学など多くの専門分野で「偉大な業績」を達成している人に対して、「まばゆいほどの知能」と「ものすごい記憶力」を持っているというイメージがあるかもしれません。

 ところが、ロングセラーの新装版『新版 究極の鍛錬』の著者、ジョフ・コルヴァン氏によれば「達人たちの一般的能力は驚くほど平均的」だといいます。

 天才に共通する要素である「究極の鍛錬」をつきとめた本書よ

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18歳でビジネス界の天才と呼ばれるような人がなかなか出てこない必然

18歳でビジネス界の天才と呼ばれるような人がなかなか出てこない必然

 ピアニスト、チェス競技者、体操選手などが早期教育によって、しばしば驚くほど若い年齢で高い水準をもつ達人になることがあります。

 しかし、なぜ若い達人たちはこうした分野に限られているのでしょうか。ビジネスの世界において同じことは起きないのでしょうか。

『新版 究極の鍛錬』よりお届けします。

ビジネスで天才児をつくるべきか

 ビジネスの世界では、16歳の天才児に遭遇することはないのだろうか。

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「天才を必然的に育てた家庭」と「一流人材を育成できない会社」を比べてわかること

「天才を必然的に育てた家庭」と「一流人材を育成できない会社」を比べてわかること

 スポーツ選手、芸術家、音楽家などで超一流まで上り詰めた人の子どもが親と同じ道を選び、その道で親と同等以上の活躍をすることがあります。

 天才の子どもは天才? それは本人の能力あるいは環境? 企業における人材教育と併せた検証から興味深いことが見えてきます。

 『新版 究極の鍛錬』よりお届けします。

どんな家庭環境がよいのか 達人を生み出すにはどのような手助けをすればいいのかを知るのは大変重要

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文章が抜群な達人がやり遂げた「究極の鍛錬」の秘密

文章が抜群な達人がやり遂げた「究極の鍛錬」の秘密

「文章が上手くなりたいけど、どうやっていいかわからない」

 走る、投げる、蹴るなどのスポーツと同じように「文章を書くこと」自体は、誰にでもできます。だからこそプロと素人には雲泥の差があり、その奥もとてつもなく深いのです。

 どうすれば文章の力量を上げることができるのでしょうか。

 才能の正体に迫り、ハイパフォーマンスを上げる人たちに共通する要素「究極の鍛錬」があることをつきとめた『新版 究極

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「1万時間を費やせば超一流になれる」という説の真実

「1万時間を費やせば超一流になれる」という説の真実

 何事も「1万時間」取り組めば超一流になれる――。

 そのような主張を見聞きしたことはありませんか?

 確かに膨大な時間をかけなければ、その道を究めることは誰にもできません。ですが、必ずしも時間だけではないようです。

・究極の鍛錬だけなのだろうか?

 究極の鍛錬のみで高い業績を十分説明できるのだろうか。究極の鍛錬を2倍以上行えば、行わなかった人に比べて2倍成功するのだろうか。こうした類いの

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生まれつきの才能があるかどうかを証明できるのか

生まれつきの才能があるかどうかを証明できるのか

 何らかの分野で極めて優れた成果を出す人は、「生まれつき」の才能を持ち合わせているのでしょうか。

 ロングセラーの新装版『新版 究極の鍛錬』よりお届けします。

不利な状況の人でも達人となった事例はたくさんある

 究極の鍛錬の理論上の枠組みが有効だと裏づけるような身近な事例を見つけることは簡単だ。とりわけ天賦の才に特段恵まれているわけではない人たちだけではなく、むしろ不利な状況にあった人が究極

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「天才は作れる」チェスに賭けた親子5人が得た成果

「天才は作れる」チェスに賭けた親子5人が得た成果

 何かに秀でた人の才能は先天的に備わっている? それとも後天的に身につけられる?

 両親が徹底して自分の3人の娘たちをチェスの天才に育て上げようとした事例を『新版 究極の鍛錬』からお届けします。

・チェスのポルガー三姉妹の事例

 とりわけドラマチックな事例は究極の鍛錬の原則をとても明瞭に説明してくれるので便利だ。ポルガー三姉妹の事例をみてみよう。

 ハンガリーの教育心理学者ラズロ・ポルガー

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超一流の仕事人がやっている「究極の鍛錬」の本質

超一流の仕事人がやっている「究極の鍛錬」の本質

企業では行われていない「究極の鍛錬」

 実は、究極の鍛錬の原則はほとんどの企業にはいずれも当てはまっていない。

 まず基本的に我々が仕事で通常行うことが第一の原則にまったく反している。たとえば、仕事は従業員の能力向上を目的には設計されていない。たいていの場合、まったくそうはなっていない。

 雇い主の目的を満たす必要がある場合に限って、従業員に能力向上の機会が与えられ、かつ能力向上が期待されて

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超一流の人をつくる「究極の鍛錬」はひたすら地道だ

超一流の人をつくる「究極の鍛錬」はひたすら地道だ


◎オススメの記事

●究極の鍛錬の要素とは?

究極の鍛錬の要素とは以下の通りだ。

今回は③〜⑥についてご紹介しよう。

③何度も繰り返すことができる

 ここぞという本番と究極の鍛錬とのもっとも重要な相違点は、何度も繰り返せるかどうかにある。タイガー・ウッズは一シーズンで2、3度バンカーに深くボールが入る状況に見舞われたかもしれないが、もしそういうショットをそのようなときにしか打たないのなら

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誰でも超一流の人になれる「究極の鍛錬」6つの鉄則

誰でも超一流の人になれる「究極の鍛錬」6つの鉄則

「あなたが人生で実現したいもっとも重要なことは何だろうか? それが何であろうと、想像を絶するほど群を抜いた業績は誰でも手に入る」

 こんな刺激的なメッセージで始まる本が『新版 究極の鍛錬』です。20カ国以上で翻訳され、何年も読まれ続けるロングセラーの新版。何らかのことが「できる/できない」は天賦の才能によるもの、と考えている人は少なくありませんが、本書はそこに異論を唱えます。

 モーツァルト、

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